[写真集]フクロウの森 ―表紙写真より
2月ごろ、ふくろうは繁殖期に入り、ふくろうが巣を作り始めるのは3月上旬ころからです。
とは言っても、ふくろうは自分で巣を作りません。
木の幹にある大きな穴を利用したり、タカやカラスなどの古い巣を利用したりします。
ふくろうは、巣の中に2〜3日おきに1個ずつ卵を産み、合計3〜4個の卵を産みます。
卵の大きさは5cmほどで、真っ白で、ほぼまん丸に近い形です。
メスが卵をあたため、オスが狩に出かけます。
1ヶ月ほど経つと、いちばん初めに産んだ卵からヒナがかえり始めます。
2〜3日おきに卵を産んだため、ヒナがかえる時期もすこしずつズレてきます。
ヒナは、まだ自分で体温調節をできないので卵からかえっても2週間ぐらいは、
メスはヒナをあたため続けます。
2週間ほどしてヒナをあたためなくてもよくなると、オスに加えて、
メスも狩に出かけるようになります。
ヒナもちょうど、食べ盛り、育ち盛りでたくさんの獲物が必要になります。
この時期、親鳥が食べ物を運ぶ回数は、多い日で7〜8回になります。
食物となるものは、親鳥と同じネズミやモグラ、小鳥などですが、親鳥のように、まだ、獲物を丸のみにできないので、親鳥がちぎって与えています。
ヒナがかえって1ヶ月ほど経つと、すっかり大きくなって、巣穴の中では狭いようです。
巣穴のそとに出て、木の枝で過ごすようになります。
卵を産んだ時期、そしてヒナがかえった時期も2〜3日ずつズレていましたので、ふくろうのヒナは巣立ちの時期も少しずつズレていきます。
まだ、羽が生えそろっていないので、飛ぶこともできませんし、
自分で食べ物を取ることもできません。
巣立ったあとも、ヒナは枝の上で親鳥から食べ物を与えられて育っていきます。
ヒナが自分で飛び、狩ができるようになるまでは、巣立ってから3ヶ月くらいかかります。
つまり、卵からかえるまでに1ヶ月、巣立ちまでに1ヶ月、そして、自分で飛び、狩を習得するのに3ヶ月、親鳥は、卵を産んでから約5ヶ月かけてわが子を育てていくのです。
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